カバー株式会社が運営する仮想空間「ホロアース」で、過去の重大事故の加害者とされる人物を模倣したようなキャラクターが発見され、ネット上で物議を醸しています。
特に注目を集めているのは、あるユーザーの投稿で紹介された「コウゾー」というキャラの言動や外見が、池袋暴走事故を起こした飯塚幸三元院長に酷似しているという点です。
当記事では、この騒動の背景や問題点、ユーザーの反応、そして企業の責任について考察します。
話題の発端
2025年11月24日、SNSインフルエンサー滝沢ガレソ氏が、ホロアース内で発見された「コウゾー」というキャラクターに関する投稿を行いました。
投稿には、白シャツ・グレーのズボン・白い帽子に杖という外見、さらに「公式がこれをネタにするのか」というコメントが添えられており、飯塚幸三元院長との類似性を指摘。
投稿は瞬く間に拡散され、600万件以上の閲覧数を記録し、炎上状態に発展しました。
ホロアースとは何か?
ホロアースは、カバー株式会社が開発する次世代仮想空間(メタバース)であり、ホロライブ所属のVTuberたちとファンが交流できる空間として注目されています。
VRChatに似た構造を持ち、ユーザーはアバターを使って自由に行動・会話が可能。
プレイヤーによる自由度の高い表現が魅力である一方で、今回のような倫理的に問題のある表現が野放しになっている可能性も指摘されています。
※画像はイメージです。

「コウゾー」キャラクターの問題点
問題視されているのは、コウゾーというキャラが飯塚幸三氏の見た目や発言を意識して作られている点です。
特に事故後のテレビ出演時の服装や杖を使う姿と酷似しており、社会的に大きな影響を与えた事件の加害者を仮想空間でパロディ化しているのではないかと批判されています。
また、台詞の一部が事故やその責任回避を想起させる内容であり、公共空間での表現として不適切との声が多く上がっています。
カバー株式会社とホロライブ側の対応は?
本記事執筆時点では、カバー株式会社およびホロライブプロダクションからの公式な声明は確認されていません。
ユーザーの間では「企業が公式でこのようなキャラクターを許可したのか」「ガイドラインは存在しないのか」といった疑問や批判が飛び交っています。
もしこのキャラクターが運営側で意図された存在であれば、企業の社会的責任が問われる事態に発展しかねません。
ネット上での反応と声
ネット上では、
・「これはやりすぎ」
・「悪質すぎる」
・「被害者を侮辱している」
・「公式がネタにするのはさすがにアウト」
といった否定的な意見が大多数を占めています。
投稿の引用数やリポスト数は急増しており、ホロアース全体のモラルに対する疑問が浮上しています。

まとめ
今回の騒動は、仮想空間という新たな表現の場においても、社会倫理や公共性が無視できないことを浮き彫りにしました。
ユーザーが自由に発信できる場であるからこそ、企業としての管理体制とガイドラインの整備が求められます。
ホロアースのような先進的プラットフォームが信頼を保つためには、「笑い」と「風刺」の線引きを明確にし、社会と調和したコンテンツ運営が不可欠です。

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